サツマイモを垂直に育てると甘くて美味しくできると聞いてはじめた垂直仕立て栽培。
栽培方法を全く調べずに、ただ支柱に蔓を括り付けて垂直に育ています。

しかし、この先どうしていけば良いのか? なぜ垂直に栽培すると美味しくなるのか? など、気になり出し始めたので、調べてみました。
ネットで調べてみたのですが、意外と情報があまりないようで、分かりやすく纏められた内容を見つけられませんでした。そこで、「道法スタイル 野菜の垂直仕立て栽培」という本を入手し、そこから情報を纏めてみました。
垂直仕立て栽培について調べました【サツマイモで実践中】
垂直仕立て栽培とは
● 垂直仕立て栽培は、文字通り、野菜の枝や葉をすべて垂直方向に誘引するという栽培法。
垂直に立てた支柱にすべての枝や茎を縛り上げて育てる栽培法です。
・ナスもジャガイモも、サツマイモでさえも垂直方向に仕立てます。
・また、わき芽かきも摘芯も、基本的に行いません。
● 経験者からの声
「収量が増えたうえに味がよくなった」
「病虫害が気にならなくなった」
● 肥料、農薬、除草剤などを使わない(コストを抑えられる)。
● 資源に頼らず、地下水を汚すこともなく、自然環境が守られる。
- 生育がよくなり収量増が見込める
- 野菜の味がよくなり栄養価も高くなる
- 病虫害に強く、天候不良の影響も受けにくい
垂直仕立て栽培をするとなぜ美味しくなる?
● 垂直仕立て栽培では、野菜の体内でつくり出す植物ホルモンの量と働きを最大限に引き出す。
● あらゆる植物ホルモンがバランスよく活性化した状態となるため、野菜は驚くほど生育がよくなり、収穫量がアップします。
野菜の生長に関わる植物ホルモン
✅ オーキシン
・発根を促す
・下向きにつく果実の糖度を上げる
・傷口の癒合を促す
✅ サイトカイニン
・細胞分裂を促す
・花を増やす
・傷口の癒合を促す
✅ エチレン
・病虫害を防ぐ
・熟期促進
✅ ジベレリン
・発芽促進、茎を伸長
・結実と初期肥大
・熟期を遅らす、糖度を下げる
・着花を阻害
仕立て方(縛る・挟む・吊るす)
● 縛る
基本の垂直仕立ては、支柱を一本立てて、枝を支柱に沿わせて縛り付ける方法です。
● 挟む
白菜などは、2本のヒモで葉を挟み、立たせ気味にして育てるのがおすすめです。
● 吊るす
ハウス栽培では、天井から下ろしたヒモを枝や茎に巻きつけて垂直に吊流して仕立てる方法もあります。
垂直仕立てに必要な道具
● 誘引用の麻ヒモ
枝や茎への当たりがやさしいのでおすすめです。自然素材なので畑に落ちても土に還るので安心です。
● 粘着誘引紙テープ
園芸用の粘着誘引紙テープも使いやすくて便利です(キュウリやトマトに使用)。
● 支柱
長さは2m程度、太さは20mm程度の支柱を選ぶと強度があって安心です。
垂直仕立ての注意点
✅ 枝はギュッと縛り支柱との隙間をなくす
垂直仕立て栽培では、まっすぐに仕立てた支柱に沿わせて垂直方向に誘引することが最大のポイントです。
縛り方が緩いと効果が半減します。
✅ 無施肥の畑で行う
垂直仕立て栽培では、堆肥や肥料を与えずに野菜づくりをしてください。
肥料を与える栽培方法では、元気ホルモンのジベレリンの活性が高まって、枝葉ばかりが茂って実がつかないツルボケ状態になり、失敗します。
✅ 合掌型の支柱組は利用しない
キュウリやトマトを2列植えする際に、合掌型の支柱組みがよく利用されますが、支柱自体が斜めになっているため、これでは垂直仕立て栽培にはなりません。支柱が斜めだとわき芽が増えます。株ごとに支柱を直立させてください。これで植物ホルモンが最大限に活性化します。
垂直仕立て栽培について調べた感想
とにかく垂直に仕立てれば良いということですね!
そうすれば、植物ホルモンがバランスよく活性化して美味しい野菜がたくさん穫れると理解しました。
シンプルに考えて、結果を楽しみに実践していきたいともいます(^^)
今実践しているのは、サツマイモだけですが、また経過をアップしていきますね。